イトーヨーカドー労働組合

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ごあいさつ

イトーヨーカドー労働組合 中央執行委員長 渡邊 健志

イトーヨーカドー労働組合
中央執行委員長 渡邊 健志

日頃より、イトーヨーカドー労働組合の諸活動へ参加・参画いただきありがとうございます。

昨年度は、1年以上続いている新型コロナウイルス感染症への対応をしながらの活動となりましたが、皆さんのご理解と協力により取り組んでいくことができました。
VUCAの時代と言われる不確実性の中で、変化する環境に対応しながら、修正を加え活動に取り組んできました。これは職場や生活環境においても同じことが言えますが、目の前に起こる変化への対応は、今しばらく続くものと想定されます。
今年度についても、新たな活動様式を取り入れながら、この2年間の経験を踏まえた組合活動の基本・基盤構築に向けた仕組づくりや、ニューノーマル時代での活動の定義づけをきちんと行いながら、一つひとつの活動に取り組んでいきたいと考えています。

2022年度の活動テーマを、私たちを取り巻く環境変化、考えや方向性を踏まえ、「基本の追求と新時代の共創」としました。
激変する変化に対応し挑戦していくためには、固定観念を捨て、私たちIYが強みとする基本を、何処にも負けないものに磨き上げていくことが必要です。その上で、個人と組織、地域とお店、社会と企業それぞれが共創し、新たな時代を明るい未来にしていきたいという想いを込めています。

現在、私たちは、イトーヨーカ堂の再建に向け、事業構造改革や組織再編に取り組んでいます。
その方向性は、2022年度までを短期実行・事業構造転換の期間とし、2023年からは成長に向けた施策に注力していく再建計画となっています。小売業は、地域のお客様に支持される店づくりを追求し、ライフラインを守るという社会的責任を担っています。また再建に向けた取り組みの目的は、時代の変化に対応し、今一度、商売の基本に立ち返り、商販一体となってお客様の立場に立った店づくりや商いの体制を再構築することにあります。
商売の基本とは「お客様最適の環境づくり」への追求と挑戦をしていくことです。

今、多くの企業が、これまで経験したことのない大きな変革に如何に対応すべきか、その判断を迫られています。
その原因は新型コロナにありますが、それ以上に私たちが克服しなければならないことは「固定観念」にあると考えています。一人ひとりが持っている主観的な考え方や意識、環境が変わっても変えようとしない固着した思いや考えを払拭し、商売の基本である「お客様の立場」で考え続け、その事への強い問題意識や目的意識をもって取り組むことが何より大切です。その事に愚直に取り組む企業風土が、企業を取り巻くすべてのステークホルダーから期待・支持されてきたからこそ、イトーヨーカ堂は創業から100年を迎える事が出来たのだと思います。

「いい会社」とは、社員の期待する環境と会社が提供する環境のギャップが少ない会社であり続けることです。
社員の意識や価値観が多様化する中、社員と企業が一体となって互いに成長しあい絆を深めていくためには、「企業理念やめざすビジョンへの理解」に加え、そのことに対する「共感と自主的な貢献・行動意欲」なくして、エンゲージメントが向上することはありません。変化の著しい時代環境の中、これからの労働組合に求められる役割は、労使の協議や対話機会のもと、組合員が個々の力を発揮できる働きやすい環境をつくり個人と組織の成長につなげていくことです。
過去も現在も、そして未来も決して変わらない労働組合の基本姿勢である「涸れた井戸から水は汲めない」そのものが、エンゲージメントであると考えています。

今後益々、国内の多くの産業や企業では、あらゆる角度から「生産性」に視点をおいた様々な取り組みが進んでいくと予測されます。
これまでも生産性運動の基本的な考え方である、「生産性三原則」雇用の維持と拡大、労使の協力と協議、成果の公正な配分を基本姿勢として労使の協議・交渉を行ってきました。昨年、コロナ危機を踏まえこれからの時代環境に即応し、今日的な意義を取り入れた内容として政労使間で再定義され提唱されています。
この考え方を基本軸に、今後も労使の慣行と位置づけ、対話や協議・交渉の柱に置き取り組んでいきます。

私たちが現在取り組んでいる、組織内議員「かわいたかのり」の支援・応援活動の目的は、私たちの声を国政に反映させ産業発展に向けた政策を実現させるための代表です。
これまでも、私たちの生活や仕事に関連する様々な環境整備に取り組んできました。記憶に新しいところでは、皆さんの協力のもと実施した「悪質クレーム署名活動」で集めた、170万筆を超える署名を持って職場で起こっている実情を厚生労働大臣に訴え国を動かす原動力となりました。
世の中が大きく激しく変化する時代の中で、労働者の立場に立った政策を掲げる国民民主党は、国民が直面する問題に真正面から向き合い解決を目指していく政党です。
その政治信条や考え方が私たちのめざす社会づくりの考えに近いということもあり、UAゼンセンや組織内議員である、かわいたかのりは、国民民主党は労働者の声を反映する政党であるとして支援をしています。非常に難しい環境下ではありますが、私たちの未来、そして次世代へとつないでいくために、目標達成に向け計画に基づいた活動を皆さんとともに取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

労働組合は、組合員の参加・参画で成り立つ組織です。
これまでもその時々の環境変化を踏まえ、基本を大切に活動に取り組んできました。この1年半も続くコロナ禍の環境にも変化対応しつつ取り組んできましたが、これまで以上に諸活動に取り組む難しさを痛感しています。
しかし、だからと言ってその事に甘んじてはならないと考えています。
私たちイトーヨーカドー労働組合は、2021年度の臨時中央大会で、長期の活動目標「IYビジョン2025」の目的や考え方・方針を掲げ取り組みをスタートしました。これは5年間で達成していく目標を設定し、単年度ごとに具体的な活動に落とし込んで具現化させていくものです。実質、今年度から具体的なアクションとして取り組んでいきます。いずれの活動も、支部・ゾーン・中央が一体となって取り組んでいかなければ成果には繋がりません。
イトーヨーカドー労働組合の活動が一体感を強めるためには、組織全体に「誰のための、何のための活動なのか」の共有があること、そして本部・店舗・担当・働き方などの多様性を踏まえた「腹落ちした活動」であることが、必要不可欠だと考えています。
2022年度も、多くの組合員の皆さんの活動への深いご理解の上での参加・参画をお願いいたします。